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先日、通訳シンポジウムに参加しました。
会場の大学に着いて、同通レシーバーを受け取ります。
渡される時、名前と連絡先を聞かれました。
レンタルレシーバって紛失したら、主催者が
弁償しなくちゃいけないから、けっこう大変なんだよね、
と思っていたら、どうやらレンタルじゃなくて
大学の自前のレシーバーらしい。
主催の大学は、通訳コースを備えているので、
同通レシーバーも赤外線方式の良いやつをずらりと
たくさん揃えていました。
さすがだな~、機材が揃ってていいな~
校内の雰囲気もいいな~、私もこんなステキな
大学でキャンパスライフをもう一度
送ってみたい、なんて、つい思ってしまいました。
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シンポジウムでは、
日、米、仏、中の通訳者が集まって
パネルディスカッションをしていたのが
とても面白いと思いました。
他国の通訳者の話を聞くことって、あまりないし、
聞いたとしても、欧米と日本では
言語や、通訳の事情が違うから、参考になるのかな?
なんて思っていました。
でも、私の目の前に居る異国の人たちは、違う国で
同じ(通訳という)行為をして人生を送っている人達なんだ
なあと思ったら、なんとなく感慨深かったです。
言語は違っても、通訳という行為そのものは、
基本的に同じだろうし、そういう研究や分析も
やったら面白いのかなと思います。
でも私にはレベルの高いシンポジウムでした。
私はまず自分の基礎的な技術を
磨く必要があるなと痛感しました。
でも参加したことによって、少しは通訳の世界に対する
見方が広がったような気がします。
こういう場に、たまに参加して刺激を受けるのも
良いと思いました。
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具体的に話されていたのは、
遠隔通訳など、新しい技術を使った
今後の通訳形態についてでした。
new configurations として
phone interpreting のほかに
Web streaming, Webcast, Webinar
などがあると紹介されていました。
例えば医療現場など、コミュニティにおいて
通訳を必要とする人たちには、遠隔通訳も
いいかもしれないと思いました。
でも remote interpreting ばかりだと、通訳者は
とてもストレスが溜まるらしいです。
通訳に対するニーズはどんどん変わってくるし
技術も新しいものがどんどん出てくるので、
通訳者は新しい形態にも柔軟に対応していくことが
必要らしいです。
需要に応え、new market を開拓し、
状況に適応し、通訳者同士は団結していかないと
いけないと、欧米の通訳者が言っていました。
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欧米では大学院で通訳者養成がおこなわれるけど
日本では、エージェント併設の通訳学校が、
その役割を担っている。
実際の現場に対応できる即戦力はエージェントが
育てており、大学院は理論を研究したり、通訳者を
育成するプログラムを研究するのに
適しているかもしれない、という発言もありました。
今のところ、どうなんでしょうか?
やはり、日本の大学院って、理論優先なのでしょうか。
充分に経験を積んだ通訳者のみが
足を踏み入れるようなところなのでしょうか。
私は大学院について何も知らないけど、
ちょっと興味を持ちました。
技術を体系的に、効率良く学び、実践的な力をつけて
卒業したら、市場の即戦力になれる、
なんていう場があったらいいのになと思いました。
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会場で私は英語だけ聞いたり、通訳者の日本語だけ
聞いたり、両方を聞き比べたり、色々試してみました。
会場内を観察すると、英語だけで聞いて理解できる人が
多いようです。
私も、簡単な話のところは、オリジナルスピーカーの
英語だけを聞きました。
そして、聞き慣れない固有名詞が出てきたら、
イヤホンのスイッチを入れて、「今の訳語は何だろう?」と
同通を聞きました。せっかく時間を割いて足を運び
参加した会議なのだから、純粋に知識を吸収したいと
思ったからです。
そこで気づいたのだけれど、オーディエンスが
ここぞとばかり知りたいと思うのって、
固有名詞や数字なんだな、と思いました。
そういうところでビシッと訳語が出るのは
なんてかっこいいんだろう、と思いました。
スピーカーがゆっくり喋っているところは
英語も日本語もじっくり聞こえてしまうので、
むしろ通訳者にとって、やりにくいだろうなと思いました。
今回通訳された方は、おそらくとても優秀な通訳者さんで、
本当にすごいなあ、と学ぶことが多かったです。
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さて、シンポジウムが終わり、帰ろうと電車に乗りました。
そこには若い女性が3人で話をしていました。
明らかに同じシンポジウムに参加していた人達です。
ふと耳にすると、
「今日の同通さ~」と話しています。
私は耳をダンボにして聞きました。べつに自分が通訳してた
わけじゃないのに、聴衆の生の意見はドキドキします。
「あんまりうまくなかったよね~。
途中でテンパってるのが、分かったし。」
ガーン。
彼女らは英語のとても出来る帰国子女なのかもしれません。
だからやっぱり、そういう意見になるのかなあ・・
私にはちゃんと通訳されていたように思えたけど。
英語の分かる聴衆の中で、わざわざ日本語に訳すという
偉業を成し遂げている通訳者ってなんなんだろう・・
と、しばし呆然と考えつつ、
私はこれから少なくとも、同通の練習をするとき
テンパってるのだけは悟られないようにしよう・・
とひそかに心に誓いました。
英検の時は、ボキャブラリー問題が占める割合がけっこう多いな~と思ったので、ボキャビルを中心に勉強していました。でも、単語を一気に覚えるのって、なかなか難しいですよね・・
ただひたすらに気合で覚えたような気がします。いい覚え方を思いついたらまた書きますね。後はずっと市販の英検用問題集をひたすら解いていました。・・すみません、ふつうのやり方ですね。「これぞ」という勉強法を思いついたら、またまとめて書きたいです。英検1級ってけっこう難しいですよね。私も数回落ちてやっと受かった記憶があります。
あと2か月って、ちょうどいいかんじで集中できる期間ですね。
がんばってくださいね!